ほらふきおとぎ物語(1)

                     (C)赤い椅子(1)

                   いつも、もったいない、もったいないと
   
                   独り言を言うおじいさんがいました。

                   ある日、街をさんぽしているとごみすて場
   
                   に赤い椅子がすててありました。
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                   「おじさん助けてぇ、おじさん助けてぇ」
                    
                   誰かが呼ぶ声が聞こえてきました。

                   ふりかえると、誰いません。又、おじさんは

                   歩こうとしたら、

                   「おじさん助けてぇおじさん助けてぇ」

                   ふりかえると誰もいません。

                   よく見ると、赤い椅子がガタガタうごいて

                   います。

                   「椅子さんがしゃべったんかね」

                   「そう、わたし、赤い椅子なの」

                   「どうしたんだね」

                   おじさんがたずねると、

                   「わたし、ゴミすてばに持っていかれ

                   ちゃうの、だから、助けてぇ」

                   「もう、ガタガタノのボロボロじゃないか」

                   「そうなの、だからかなしいのよ」

                   もったいないおじさんは、ははん、この

                   椅子、手をくわえればよくなるかもと思って

                   か、赤い椅子を手にとって、

                   「赤い椅子ちゃん、なんとかなおして

                   助けてあげよう」

                   といっておじさんのかたにかつぎました。

                   「おじさんありがとう」

                   赤い椅子はうれしさうでしたて。

                          つづく

                   

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