ほらふきオトギ物語

                     
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                     (C)お山のクジラちゃん・(9)

                   子供たちは、大人たちのクジラを食べる

                   ことにむちゅうになっていましたが、

                   クジラはこの世にやっと生まれてきたのです

                   クジラの一生をたいせつにしたいと子供たち

                   いのっていました。

                   「ぼくらは、ただ見ていただけではダメだよ」

                  町に出て、クジラを助けてくださいとプラカ-ド

                  もってさけびました。

                  「お山のクジラを助けてください!」

                  「お山のクジラを助けてください!」

                  テレビを見ていない人たちは、

                  「山くじらって、いのししの肉のことだろう、

                  いのししを助けるのかな」

                  「いのししの肉って、おいしいからな」

                  「ちがいすよ。ほんもののクジラなんです」

                  「どうして山にクジラがいるんだい」

                  「たつ巻で、海から飛ばされてお山に

                  おちてきたんです」

                  「そうか、それは知らなかった。さあ、みんなで

                  クジラを見にいこう」

                  「そうだ」

                  「そうだ」

                  「だめなんです.クジラは海水がなくて死に

                  そうなんです」

                  「山には海水はないからな」

                  「そりゃ、こまったことだ」

                  町の人たちも考えこんでしまいました。

                         つづく